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「高野の花たち」(68)まるで胡蝶の舞・シャガの花

シャガはアヤメ科で、山野の湿った林下、斜面などに群生する常緑の多年草。花は朝開いて、夕方に閉じます。中国が原産地。
漢名の字「著莪」の音読みから「シャガ」と呼びますが、この花の形が、胡蝶の舞う姿に似ていることから、胡蝶花(こちょうか)の別名があります。葉は長さ30~60センチで剣形をしており、やや肉質で光沢があります。
葉の間から高さ30~70センチの花茎を出し、上部で枝分かれして淡白紫色のアヤメに似た花をつけます。外花被片は倒卵形で、縁には珍しい細歯牙があります。
シャガについて面白い話を本で読んだことがあります。城の斜面に生えるシャガは、敵が斜面を登って攻めてきたときに、このシャガに手をかけると、たやすく抜けるので、敵は真っ逆さまに転げ落ちてしまう仕掛けとして植えられたといわれています。
シャガの花言葉は「決心」「成功」「反抗」など。
南海高野線の山岳鉄道区間といわれている、高野下から終着の極楽橋までの線路脇にシャガが群生、高野山に向かう乗客にとつて目の保養にもなっているようです。
私は、今回その風景を写真にしたいと思い、電車に乗って、車窓から撮れる場所をチェック。すると一般に通行できる踏切の近くに、シャガが群がっている場所を見つけ、「安心して撮れる」と思い、最寄りの上古沢駅で下車し、ゆっくりと撮影してきました。
線路脇のシャガは、自動車の走る道路沿いと違ってゴミが捨てられないし、排気ガスに汚されることなく、彩りもより鮮やかなように感じました。(H記) 


更新日:2016年4月20日 水曜日 13:55

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