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橋本駅前でテロ対処訓練!警察・鉄道・消防など連携

5月下旬の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控えて、和歌山県警の警備課、機動隊、鑑識課と橋本警察署は4月12日、同県橋本市のJR・南海橋本駅で「テロ対処訓練」を実施した。同サミットに備えての同訓練は県内で初めて。橋本署の志賀秀行(しが・ひでゆき)署長は訓練の後、「官民一体となり、万全の態勢で臨みたい」と力強く語った。
この日、県警・橋本署とJR・南海の両鉄道、橋本市消防本部、県立橋本高校・古佐田丘中学校の生徒ら約50人が連携・参加。テロリストが橋本駅構内と駅前の2か所に「爆発物を仕掛けた」との想定で訓練を行った。
先ず、テロリストから爆破予告があり、南海橋本駅プラットホームで、高校生が不審物の異臭により倒れ、救急車で病院へ搬送。
一方、駅前のベンチ上に爆発物らしい手提げ袋があるのを、警察犬「レム号」(オス8歳)が発見。宇宙服のような防爆スーツに身を固めた警官が、ロボットのような動作で、慎重に近づき爆発物を確認。長い棒のようなマジックハンドで、手提げ袋をつかみ搬送車、さらに処理車へと運び込み、無事、危機を脱した。
この間、駅前では乗降客らが「何事か」と見守り、爆発物処理の危険さ、大切さを噛みしめている様子だった。
志賀署長は「きょうの訓練は、スムーズにできました。とくに今は伊勢志摩サミットを控えているので、官民一体となって情報を交換し、不審物には敏感に反応しながら、安全安心な公共交通機関、まちを守りた抜きたい」と、民間協力を呼びかけていた。
写真(上)は訓練でテロリストが仕掛けた爆発物に近づく防爆スーツ姿の警察官。写真(中)は爆発物をチェックする警察官。写真(下)は運搬車のマジックハンドで爆発物を処理車に移すものものしい現場風景。


更新日:2016年4月13日 水曜日 00:00

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