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片岡愛之助さん称賛♪真田三代・施設竣工300人祝賀

戦国武将・真田幸村(信繁)と父・昌幸、嫡男・大助ゆかりの和歌山県九度山町九度山の「九度山・真田ミュージアム」の竣工式&テープカットが、3月13日、大河ドラマ「真田丸」推進協議会会長の岡本章(おかもと・あきら)九度山町長や、議会、行政、企業、文化関係者ら約70人が参集して行われた。テープカット式典では突然、ミュージアムの門扉(もんぴ)が開いて、NHK大河ドラマ「真田丸」で豊臣方の猛将・大谷良継を演じる歌舞伎俳優・片岡愛之助さん(44)があらわれ、詰めかけていた200数十人の観光客を喜ばせた。
完成式は同ミュージアムの西側駐車場で開かれ、幸村のイメージキャラクター「ゆきむらさま」や、弓矢・鉄砲を抱えた鎧兜(よろいかぶと)姿の「紀州九度山真田鉄砲隊」=梅下修平(うめした・しゅうへい)隊長=の面々が登場し、会場は〝幸村の里〟ムード一色。町中(まちなか)に轟きわたる紀州九度山真田太鼓保存会の和太鼓演奏により、威勢よく開幕した。
先ず、岡本町長が主催者挨拶に立ち、「ここは幸村が人生で一番長く過ごした〝幸村の里〟です。平成18年度からまちづくりに取り組み、真田いこい茶屋、紀州真田そば・幸村庵、町家(まちや)の人形めぐり、同真田太鼓、同鉄砲隊、日本画家・故・平山郁夫さんゆかりの松山常次郎記念館、口筆書画家・順教尼の記念館(旧・萱野家)開設など、皆様のご尽力により、着実に実現できました」と謝辞。「このミュージアムは、九度山・真田三代の歴史・生活を伝承し、その魅力を発信、人々の交流拠点にしたい」と誓った。
昌幸・幸村父子ゆかりの長野県上田市の母袋創一(もたい・そういち)市長は、来賓祝辞で「私は本日、真田家・家紋の六文銭入りネクタイ、バッヂ姿ですが、岡本町長はなんと六文銭・仕立てのスーツ姿です。負けましたね」と言って会場を笑わせ、「昌幸・幸村父子が、昔、信濃から九度山へ来ました。きっと皆さんのご先祖さまに、お世話になったことと思います」と心情を話し、「NHK大河ドラマ真田丸は、長野県で30%を超える視聴率。真田一族は東北から九州まで行動範囲も広く、ドラマ後半は九度山を含めて、大阪中心となると思いますので、真田丸ブームの火を燃やし、全国を〝真田の赤備え〟の彩りにしたい。岡本町長とも話しましたが、国衆(くにしゅう)の集まりで頑張りましょう」と力強く語った。
会場の前壇には、平山郁夫シルクロード美術館の平山美知子(ひらやま・みちこ)館長が「真田幸村公没400年祈念」として奉納した「幸村公 鎮魂の太刀」が飾られ、岡本町長や平山館長らが除幕。平山館長を含む3人の寄贈者に感謝状を贈った。
この後、全員、同ミュージアム正門前に移動。和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事、大阪城天守閣の北川央(きたがわ・ひろし)館長、講談師の旭堂南陵(きょくどう・なんりょう)さん、NHK和歌山放送局の眞貝昌洋(しんかい・まさひろ)局長、母袋市長、岡本町長がテープカットする直前、いきなり六文銭に飾られた門扉がゆっくり開き、紫の和装姿のハンサムな片岡愛之助さんが登場。さすがに大勢の人垣がどよめき、報道陣が必死で撮影する中、綺麗にテープにハサミを入れて竣工を祝った。
片岡さんは、同ミュージアムを内覧し、サインボードにサインした後、館内で記者会見。豊臣方の重鎮・大谷良継を演じる片岡さんは、記者団から「もし大谷良継が生きて、九度山に来ていたら、大坂出陣は、どうしたでしょうか」との質問に、すかさず「馳せ参じたと思いますね」ときっぱり。良継の病気うんぬんに関しては、その生死などの言及をさけ、「いろいろ想像することは楽しいですね」と笑って見せ、「どう演じたいですか」との問いには、「忠義を大切にしたいです」と唇を引き締めた。
また、九度山については「のどかないい町なみですね」とこたえ、同ミュージアム竣工には「昌幸・幸村の蟄居(ちっきょ)生活がよくわかり、いろんな展示物もあるので楽しめます」と称賛。大河ドラマ出演に関して、「私は4月17日から真田丸に出演します。どうなるか楽しみに…。皆さん、ご家族と一緒に、きっと見てくださいね」と呼びかけていた。
午後1時にグランドオープン。館内はたちまち満員状態で、「真田一族の歴史、生きざま、苦心、家族愛がよくわかる」「これは全国の観光客をきっと魅了します」と称賛の声を上げていた。
[九度山・真田ミュージアムの見どころ]
▽常設展=真田昌幸、幸村、大助(親・子・孫)三代の生涯を6エリアで紹介。①上田時代=信州・上田~関ヶ原の戦いまでの書簡や資料。②九度山時代=閉居の日々を真田シアターと史料で紹介。③大坂の陣=冬・夏の陣を「大坂の陣 合戦解説動画」で解説。④九度山異聞=九度山での真田父子の闇に閉ざされた生活体験。⑤真田伝説=江戸時代に庶民の喝采を浴びた九度山・真田三代の錦絵や書物。⑥十勇士伝説=コミカルなオリジナルミュージカルアニメで、九度山生まれの大助が十勇士に鍛えられる物語を上映。
▽企画展示室=来年2月28日まで「大河ドラマ展開催。出演者のパネルや色紙、ドラマで着用した衣装、台本や小道具などを紹介する。
開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時30分)。同ミュージアムの入場料は一般入場券=大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)250円。乳幼児は無料。障がい者(障がい者手帳など提示)は無料(介添者1人含む)。
◇入場券の問い合わせ=真田ミュージアム入場券販売管理センター(電話=080・8300・1680=専用ダイヤル)。その他の問い合わせ=大河ドラマ「真田丸」くどやま推進協議会事務局(九度山町真田丸推進室内)(電話=0736・54・2019、FAX=0736・54・2022)。
写真(上)は九度山・真田ミュージアムに登場し記者団の質問に答える片岡愛之助さん。写真(中)はテープカットで竣工を祝う片岡愛之助さんや岡本町長ら関係者。写真(下)は竣工式を盛り上げた「手作甲冑(てづくりかっちゅう)紀州九度山真田隊」の面々。


更新日:2016年3月14日 月曜日 01:40

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