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2匹の子ザル人気♪丸山公園~橋本市4月から世話役

和歌山県橋本市古佐田の丸山公園内にあるサル園舎は、母ザルに甘える2匹の子ザルがいて、市民に愛されている。4月1日からは、これまで約60年間、世話をしてきた地元ボランティア「保勝会」や区民にかわり、橋本市都市整備課が担当することになる。元・古佐田区長の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん(87)は「皆さん高齢化のため世話できなくなり残念ですが、市民の皆さん、やさしくサル一家を見守ってあげてください」と呼び掛けている。
このサル園舎は、JR・南海「橋本駅」の北側の古佐田丘、県立橋本高校の隣にある。現在、園舎にはオスザル2匹と母ザル、1歳9か月の子ザル(オス)2匹の計5匹が暮らしている。
昭和29年(1954)頃、丸山公園の「保勝会」=神谷勝一(かみたに・かついち)会長(故人)から、当時の青年団長・阪口さんが、「子供たちが喜ぶ公園に…」と頼まれ、愛知県のモンキーセンターに懇願。2匹の夫婦ザルをもらって帰り、丸山公園に自分たちで丸太組みの園舎を建てて飼育。
昭和60年(1985)頃には金網状の園舎に改築、サル家族が住みやすくし、「保勝会」の青果物店の人たちが、果物や野菜を与え、会員が水やり、園舎内の清掃奉仕に努めた。
これまで、このサル園舎には、さまざまなエピソードがある。人間にたとえれば〝90歳のお婆ちゃんザル〟が可愛い子ザルを出産、世間を驚かせた。心ない人に園舎のカギを壊され、3匹のサルが脱走しても、エサやりしている女性が、いとも簡単に園舎へ誘い戻した。
また、山奥から来た野生の大ザルが、園舎周辺の民家で、仏壇の供え物を盗むなど、ワルサを繰り返した際は、専門家に妙案を伝授してもらった。園舎内のサルを別部屋に囲い、空き部屋に中型のカーブミラー3枚を立てると、大ザルは鏡に映った自分を仲間と勘違いして園舎に侵入。すかさず捕獲、山へ帰したこともある。
「保勝会」の神谷会長が亡き後、長男・宏(ひろし)さんが継承し、世話を続けたが、約1年前に病没。今は応急措置として、古佐田区=森本守(もりもと・まもる)区長=の80歳前後の高齢者が世話役を受け継ぎ、4月1日からは橋本市都市整備課が担当する予定。
丸山公園は庚申山(こうしんさん)にあり、そこには森林に覆われた丸山古墳と濠(ほり)、ブランコやベンチなどが設けられ、春はサクラの名所。それだけにサル園舎は、多くの市民の心を癒している。
エサやり、清掃奉仕をしている森本区長や県立紀北工業高校の元教諭・池永惠司(いけなが・けいじ)さん(85)は「子供の頃、この古墳でよく遊んだ。今は濠は涸れているが、昔はいろんな魚がいた」と述懐。「人々に愛されるこのサル家族、今は世話を市に頼むほかありませんが、私たちもサル一家の幸せを願い、皆さんとともに見守っていたい」と話していた。
写真(上)は人気の子ザル2匹と母ザル。写真(中)は母の胸にしがみつく赤ちゃんザル=本紙・過去記事より。(下)四季の綺麗丸山公園とサル園舎。

更新日:2016年3月8日 火曜日 00:05

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