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梅花・鳥・地蔵は朝もやの中♪橋本・伊都に春本番?

世界遺産・高野山麓の和歌山県橋本・伊都地方は、2月28日、これまでの寒気(かんき)から陽気に変わり、朝は朝靄(あさもや)、昼は春霞(はるがすみ)という「春本番」の趣(おもむき)を呈した。
午前7時頃には、橋本市東家の梅畑の白梅が瑞々しく目鼻先に迫るが、すぐ近くの真言律宗・妙楽寺の鐘楼門は、かすかに輪郭(りんかく)をあらわす程度。
高台の民家の屋根のアンテナ上では、鴉(からす)か鳶(とび)かの、ぼやけた可愛いシルエット。あまりの視界の悪さに「いったいどこへ飛べばいいの」と、首をかしげている様子。
さらに、あたりが霞の世界だけに、六地蔵尊の真っ赤な前掛けと、そのうしろの紅梅が、まるで光背(こうはい)のように、心に潤いを持たせてくれる。
やがて朝靄は晴れて、午後は文字通りの春霞、そして青空から光りかがやく陽春。同市北馬場の郷土の森・学習体験棟わきでは、数人の高齢ボランティアが、黙々と木の伐採などに汗を流していた。
このような市民活動は、その現場でしか見えないまでも、春霞の高野山や紀の川、JR・南海橋本駅周辺の市街地などは、少し高台にのぼると、さっとパノラマ状にひらける。
随所で出会う人たちは、「朝靄というのは、例えば、梅の花以外、余計なものが見えないのがいい」「橋本は山河のきれいなまち、とくに春霞は、どこか懐かしさを感じさせてれる」などと言って笑っていた。
写真(上)は白梅と春の霧にかすむ妙楽寺・鐘楼門。写真(中)はどこに飛ぼうか迷う鳥影。写真(下)は濃霧の中に際立つ六地蔵尊と紅梅。


更新日:2016年2月29日 月曜日 00:00

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