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最新鋭MRI導入!紀和病院~画像鮮明らくらく検査

和歌山県橋本市岸上の医療法人南労会・紀和病院=西口孝(にしぐち・たかし)院長=は今月、鮮明な身体画像を撮影できる最新鋭・MRI(磁気共鳴映像法)装置を導入した。その機能を備えたのは関西初で、全国でも数少ないといい、同病院放射線科の國眼勇(こくがん・いさむ)技師長は「橋本はもちろん、近隣市町住民の病気の早期発見、病気予防に活用したい」と張り切っている。
國眼・技師長と井上彰雄(いのうえ・あきお)主任の説明によると、MRI装置は人が仰向き、横向きなど、寝たままの状態で筒状の装置に入ると、人体に磁場を当て、まさに頭から足の先まで、体内細部を撮影。断層画像を収集して、病気の有無、病状の推移などを突き止める。X線で撮影するCT(コンピューター断層撮影法)と違って、放射線被ばくがまったくなく、脳神経外科や神経内科、婦人科など、さまざまな病気の早期発見に威力を発揮するという。
今回導入した最新鋭・MRI装置(東芝製)は、本体(筒)の長さが1・5メートルと短く、逆に開口部の直径は71センチと広い。例えば最新鋭・MRIの磁場の強さは、従来型装置の2倍の3テスラ(30000ガウス)で、これにより断層画像の鮮明度は1・4倍にアップ、撮影時間は逆に2分の1に短縮される。開口部は従来型より11センチ拡大し、磁場による振動も抑制され、圧迫感や不快感を解消。狭所が苦手な人も、リラックスして検査を受けられる。
同病院では2003年にMRI装置を導入し、これまで約2万3000人を検査、その威力を発揮してきたが今回、さらに人々の「健康長寿」を考え、最新鋭・MRI装置に切り替えた。脳こうそくなど、緊急を要する検査に欠くことのできない装置だけに、橋本市内の消防本部には、導入済みであることを説明。放射線科(10人)は、24時間体制で緊急時に対応している。
國眼・技師長は「この最新鋭・MRI装置は、非常に高性能なので、当病院の患者だけでなく、近隣市町の方々にも利用していただき、できれば定期的に精密検査をする『人間ドッグ』にも活用したいと思っています」と話している。
問い合わせは同病院(電話=0736・33・5000=代表)
写真(上、下)は紀和病院が導入した最新鋭のMRI装置=右は國眼・技師長、左は井上主任。写真(中)はMRI操作室。


更新日:2015年10月16日 金曜日 00:00

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