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「きゅうり加持」で無病息災♪妙楽寺で善男善女祈る

和歌山県橋本市東家3丁目の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で、土用丑(どよううし)の日の7月24日夜、猛暑の日々を無病息災で過ごす「きゅうり加持(かじ)」の祈祷(きとう)が行われ、善男善女30数人が参加、自分だけでなく、家族や友人知人の健康安泰を祈った。
加持とは神仏のご加護・ご利益(りやく)で、祈祷とは神仏に呪文(じゅもん)を唱えて祈ること。「きゅうり加持」の祈祷は、土用丑の日、きゅうりを人体に見立てて、そこに病魔などの厄(やく)を移し、不動明王に供えて、無病息災を念じることをいう。
この夜、善男善女は各自、願事を託す人数分(本数)だけ、きゅうりを持参。紙に自分や家族、友人らの氏名、年齢、病名などを記入。岩西住職が母・康子(やすこ)さんとともに、きゅうりに切り込みを入れ、お札(ふだ)をはさみ、願文を書いた紙をきゅうりに巻きつけて仏前に供えた。
岩西住職がろうそく明かりの中で静かに祈祷。さらに読経に合わせて善男善女が無病息災、病気治癒を祈った。各自、願文で巻いたきゅうりを持ち帰り、自ら読経を重ねたうえ、約2週間後に土に埋めて、病魔などを取り去ることになる。
岩西住職は、願い事で大切な真言密教の「三力の偈(さんりきのげ)=すなわち、以我功徳力(いがくどくりき)、如来加持力(にょらいかじりき)、及以法界力(ぎゅういほうかいりき)、普供養而住(ふくようにじゅう)」を紹介。
その意味として、「希望を叶えるには、先ず自分で努力すること。次に神仏のご加護を得ること。さらに家族や友、動植物、地域などの力をいただくこと。それでないと、本願は成就しません」と解説。善男善女は心癒され、納得した様子だった。
写真(上)は参加者と共にきゅうり加持の準備をする岩西住職と母・康子(やすこ)さん=向こう左端。(中)はろうそく明かりの中で「きゅうり加持」の祈祷をする岩西住職。写真(下)は無病息災を祈る岩西住職と善男善女たち。


更新日:2015年7月25日 土曜日 00:00

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