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〝まことちゃん〟化粧直し~橋本駅前~乗降客の心癒す

和歌山県橋本市のJR・南海橋本駅前に立つ、楳図(うめず)かずおさん作のギャグ漫画主人公「まことちゃん」の石像が、設置以来13年ぶりに〝化粧直し〟され、可愛い輝きを取り戻して、通勤・通学、観光客の心を癒している。
まことちゃんの石像は、幼稚園児よりも、やや大きめで、白襟(しろえり)に水色の制服、肩に黄色いカバンをかけ、右手で「ハイ、ピース」と、大きく口を開けた可愛い格好。土台には、その日その日に、数字を刻んだ石をはめ替え、例えば5個の石を並べて「1」「月」「30」「日」(金)などと、組み立てる仕組みになっている。
楳図さんは同県高野町出身、奈良県五條市育ちで、日本の漫画家、タレント、作詞家として名高い。橋本駅前の活性化を図る市民組織「駅前一番計画」が、「まちの魅力の1つに」と、楳図さんに「まことちゃん」のキャラクター使用を懇願したところ、楳図さんは「まちの発展に役立つなら」と快諾。平成14年(2002)12月に設置した。
以来、家族連れや若いグループなどが、まことちゃんと一緒に記念撮影。東京からわざわざ「まことちゃん」に会いに来た団体客もあったという人気ぶり。
最近は、塗料が剥落(はくらく)し、存在感も薄れていたが、丁寧に化粧直しを終えると、さすがにカラフルに甦(よみがえ)り、JR橋本駅の岩田芳和(いわた・よしかず)駅長は、「今や橋本の人気スポットです」とにっこり。通りがかりの親子連れに、「写真撮影のモデルになって」と頼むと、子供は「まことちゃん」と握手したり、「まことちゃん」のように大きく口を開けたり。その表情にお母さんも微笑んでいた。
駅前一番計画の一員で橋本商工会議所・中小企業相談所次長の豊澤康範(とよざわ・やすのり)さんは「まことちゃんの日付を、誰かがいつも替えてくれています。それが誰かと考えるよりも、その行為がとてもうれしいです」と話していた。
写真(上)は「まことちゃん」と親子のほのぼの写真。写真(中)は橋本駅前のイベントで歌うシンガーソングライター浦部陽介さんの背後で輝いている「まことちゃん」。写真(下)は「まことちゃん」と仲良く記念撮影する岩田駅長。


更新日:2015年1月31日 土曜日 00:02

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