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学びの森、さわやかに♪~山本さん草刈り奉仕

和歌山県橋本市向副の紀の川河川敷にある全国でも珍しい植物観察地「ふるさと学びの森」で、このほど元橋本市中央公民館長の山本良和(やまもと・よしかず)さんが、草刈り奉仕をし、市民が見学しやすいように園内整備をした。山本さんは「いろんな木々を植栽しているので、植物学習には最適ですし、花々に心癒されます」と言っている。入場無料。

この学びの森は、南海高野線の紀ノ川鉄橋のすぐ東側。東西約100メートル、南北約40メートルの河川敷に、国内外の針葉樹、広葉樹など約350種類を植栽。1本1本の木々に「名札」をぶら下げ、中央の東西に散策道を設けている。
これまで多くの植物ファンを橋本・伊都地方の山々に案内してきた、和歌山県自然保護監視員で内科医師の田中治さん(88)が、「いっそのこと1か所で植物を学べるように」と発案。河川敷利用の国の認可を得たうえで、地元の〝中将姫旧跡保存委員会〟や、自然を愛する市民の協力を得てつくりあげた。

春は桜、夏は槿(むくげ)、秋は紅葉、冬は老爺柿(ろうやがき)など、四季折々の花が咲き、いろんな実をつけている。

山本さんは約25年前から、田中さんの指導で植物の知識を身につけ、平成23年(2011)から田中さんの後継者として、ボランティアで「ふるさと学びの森」の管理・整備に当たっている。

6月13日、軽トラックに草刈機を積んで到着した山本さんは、蜂(はち)に刺されないよう、防護メットと防護服に身を包み、背丈ほどもある雑草などをきれいに刈り取った。

この森では、今、花の少ない時期だが、入口付近ではアジサイが色づき、中ほどではギボウシが大きく開花。緑の世界にちょっぴり彩りを添えていた。

山本さんは「毎月3回程度、草刈りに来ます。もっと高枝を伐って、風通しをよくしたいが、私1人では手が回らないので、将来、ボランティアの力をお借りしたい」と訴え、入場者に対しては、「とくに夏から秋にかけては、長靴をはくなどの、蛇(へび)対策を考えてほしい」と話していた。

写真(上、下)は「ふるさと学びの森」の草刈りに汗する山本さん。写真(中)は草刈りを終えた散策道と色づいたアジサイの花。


更新日:2014年6月22日 日曜日 00:00

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