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伊勢大神楽♪やってきた~舞奉納、家々安泰祈る

国の重要無形民俗文化財「伊勢大神楽(いせだいかぐら)」が和歌山県橋本・伊都地方を訪れ、5月21日、橋本市東家の高台にある伊勢神宮の末社・太神神社で獅子舞を奉納、旧・大和街道周辺をめぐり、今年も初夏の風物詩を感じさせている。

伊勢大神楽講社(三重県桑名市)によると、伊勢大神楽は約800年前から〝お伊勢参り〟のできないお年寄りや、体の不自由な人々のために毎年夏、地方へ巡業。橋本・伊都地方では、約1500軒の商店や民家を巡っている。

太神神社は、明治時代に伊勢出身の人が、東家区の大和街道沿いに建立。現在地に遷宮後の平成3年(1991)、地元の数人の浄財で遷宮された。場所は木々の緑に囲まれたやや高台で、山々や家々の屋根が見えるすがすがしいところ。

この日、同講社の一行7人が勢ぞろい。美しい笛と拍子木の音に合わせて、2頭の獅子と1人の天狗が、神々(こうごう)しく舞を奉納した。この後、橋本・伊都地方の家々を丁重(ていちょう)に訪問。軒先で獅子舞を披露して、商売繁盛や家内安全などを祈った。

また、獅子舞は途中、出会った子供たちの頭にかぶりつき、驚いた子供たちが泣き出す光景もみられたが、保護者らは「よかったね、これで幸せになれますよ」と、やさしく抱きしめていた。

太神神社の遷宮を行った1人、東家区の前区長・東又良一さんは「今年も太神神社で住民の安泰を祈っていただけた」と喜んでいた。

写真(上、下)は橋本市東家の大神神社で獅子舞を奉納する伊勢大神楽。写真(中)は旧・大和街道で幸せになるよう頭をかんでもらう女の子。


更新日:2014年5月22日 木曜日 00:02

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