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山河に名残雪~白梅は雪だるま(3月のスケッチ)

立春から1か月余を過ぎたというのに、和歌山県橋本・伊都地方に〝名残雪(なごりゆき)〟が降り、3月10日朝、まちも山河もうっすらと雪化粧。開花した紅梅・白梅も縮みあがった。
名残雪は、夜来から降り、明け方には、国城山も麓(ふもと)の橋本市役所周辺も、いちめん真っ白。開花した梅が枝の彼方には、雨引山(あまびきやま)が春光にかがやき、橋本商工会館あたりのビルや民家も、まばゆいばかり。
この朝、とくに白梅が大きく見えたのは、花が雪だるまになったためで、その向こうから斑雪(まだらゆき)の国城山が、まるで笑っている様子。今年の初音(はつね)、つまり、初めての鶯(うぐいす)の声を聴いたのは、たしか4、5日前の、裏山の穏やかな明け方のことだ。
日本列島の微妙な季節のうつろい。江戸時代の俳句「梅一輪一輪程のあたたかさ」(服部嵐雪=はっとり・らんせつ)や、「三寒四温(さんかんしおん)」の四字熟語など、まさに言い得て妙である。
初音より四五日後の名残雪
                   (水津順風)
写真(上)は雪化粧の雨引山や橋本の街をバックに咲く白梅。写真(中)は雪化粧した橋本市周辺の街並み。写真(下)は名残雪が降り斑雪となった国城山と雪だるまになった白梅。


更新日:2014年3月11日 火曜日 00:01

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