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心込めれば菊もこたえ~杉村公園で菊花展500鉢

深まりゆく秋…、和歌山県橋本市と橋本市民菊の会主催の「第41回 橋本市民菊花展」が、同市御幸辻786の杉村公園・芝生広場で開かれている。橋本市民菊の会の矢野佳世子会長(68)は「いずれも会員や福祉施設の入所者、小学生らが、丹精込めて育てた菊ばかり。ゆっくりご覧ください」と呼びかけている。会期は11月16日(土=午前9時~午後4時)まで。入場無料。
展示会場は、芝生広場の通路両側に花壇を設け、立て簾(すだれ)で囲って、「大菊」「福助」「だるま」「懸崖(けんがい)」「学校」「総合」などの各部門に計500鉢の菊の花を展示している。
「懸崖」は文字通り菊の花が断崖に懸(かか)るような勢い、「福助」はまるで福助人形のような姿で、それぞれ赤や白、黄色の彩りも瑞々しい。「特別出品」と書かれた中前和代さんの総合花壇では、大小・色とりどりの菊の花でおおわれ、見事な枯山水の世界を彷彿(ほうふつ)とさせている。
同展には、福祉施設のお年寄りや、小学校の児童らが団体で訪れたり、家族連れや若いカップルらが写真撮影したり。とくに土曜、日曜は菊見物と、木々や池や吊り橋などのある同公園の散策に、大勢の人たちが訪れ、深まる秋を満喫している。
矢野会長は「私は妹から菊作りをすすめられ、たまたま隣に住んでおられた上野一男初代会長(故人)から菊作りを教わり、約30年前から出展してきました。菊作りは簡単ではありませんが、皆さん、喜んでくれますので、元気な間は続けたい」と話し、「ただ、少子高齢化の中で、若手の菊作りは減少するばかり。ぜひ、菊作りに挑戦してほしい」と訴えた。
また、「第1回橋本市民菊花展」に出展し、農林大臣賞を受賞、今は全日本菊花連盟公認指導員・審査員で、紀州秋香会会長の大東勇さん(88歳=和歌山県海南市阪井)は11月1日、「きょうは作品審査にきましたが、今年は猛暑や台風で大変だったのに、菊花は生き生きと咲いているのに驚きました」と称賛。「菊花はとても正直で、育てる人の気持ちや努力が、そのまま美しさに表れます。菊が好きで、丹精込めれば、菊のお蔭で、この通り、元気をいただけます」と、にっこり話していた。
菊花展の会場は、橋本市立紀見小学校の北東側の橋本市教育相談センター駐車場の近く。駐車場は杉村公園入口内の橋本市郷土資料館近くにもある。
写真(上)は矢野会長と大東会長=矢野会長の作品。大菊の前で。写真(中)は菊花展を見物、写真撮影するご夫婦。写真(下)は枯山水を彷彿とさせる中前さんの総合花壇。


更新日:2013年11月2日 土曜日 07:47

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