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鉄道模型ジオラマでビデオ撮影学ぶ~松山さん制作

鉄道模型のジオラマを被写対象にした「ビデオ撮影・技能講座」が、9月12日、和歌山県橋本市の高野口地区公民館で開かれ、受講生ら12人が、教室内で〝本番並み〟の技能を学んだ。ジオラマを制作した講師の松山健さん(80)は「これなら撮影方法もわかりやすいし、ジオラマが役立ってよかった」と話した。
ジオラマは約40センチ×70センチの台上に、鉄道を楕円形に周遊させ、駅や鉄橋、トンネルを構築。鉄道の両脇には、神社や学校、萱葺き屋根の民家、商店、植木や畑がある。ちょうど駅周辺で祭りがあり、屋台が林立、豆電気が点滅、祭りばやしが流れているという箱庭のような風景。
この日、松山さんは旅行、紀行、鉄道ビデオの撮り方を話した後、同ジオラマを机上に設定し、電車を走らせた。受講生は松山さんの指導に従い、電車をズームアップやズームバックさせたり、カメラの液晶画面(街の風景)内に電車が入ってきて、出て行くフレームイン、フレームアウトさせたりする撮影方法に挑戦。初めは、大切なズームアップ、ズームバック前後の数秒間の静止撮影が、なかなかうまくいかなかったが、何度も練習を繰り返すうち、見事習得した様子だった。
松山さんは、約2年前から、余暇を利用して鉄道模型のジオラマを制作。「本番よりも、ジオラマ撮影の方が、撮影は難しいはず。ここで基本をマスターしておけば、きっと本番で、いい映像が撮れますよ」と、太鼓判を押していた。
この「ビデオの撮り方・作り方講座」は高野口地区公民館が主催。講座は今年6月から始まり、来年3月まで計10回開催。今回が4回目で鉄道模型のジオラマ使用は初めて。8月には和歌山県無形民俗文化財「嵯峨谷の神踊り(さがたにのこおどり)」の撮影実技に入る。
写真(上、下)は鉄道模型のジオラマでビデオ撮影の技能を学ぶ受講生とアシスタントたち。写真(中)は箱庭のような鉄道模型のジオラマ。


更新日:2013年9月12日 木曜日 22:17

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