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〝さよなら原発〟映画18日上映〜日高町と類似〜

和歌山県日高町で1960~70年代に起きた原発建設問題は、住民の反対運動で中止となったが、それと類似する新潟県巻町の〝原発実話〟をベースに映画化した「渡されたバトン さよなら原発」(池田博穂・監督、ジェームス三木・脚本)が、8月18日(日)、和歌山県かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館「アジサイホール」で上映されることになった。伊都・橋本上映実行委員会の植西祥司・事務局担当は「県内では原発反対運動が実り、原発ゼロの安全安心の暮らしができています。今、南海、東南海の大地震が心配される中、この映画をご覧になり、改めて原発問題を心に置いてほしい」と訴えている。
映画は1969年春、巻町(現・新潟市西蒲区)で、電力会社による原発建設計画を新潟日報がスクープ。たちまち老舗割烹旅館「珊瑚屋」主人やその家族は、町議会議員や町職員、一般市民とともに〝補償金〟をめぐり賛否両論。激しく対立、変化していく…、というストーリー。
これは1960年代の日高町で、原発建設計画が持ち上がった際、原発反対派が支持する当時町長らが「原発のない街づくり」を推進。町を二分した戦々恐々たる原発問題に、見事ピリオドを打った実話と似ている。
配役は赤塚真人、高林由紀子、渡辺梓、中原果南、松山愛佳、反田孝幸、小林さやか、藤本喜久子、山下規介、鈴木正幸、小林尚臣、山下洵一郎、ケーシー高峰、刈谷俊介、宍戸開。
伊都・橋本上映実行委員会(代表=橋詰弘・元九度山町教育長)は「広島、長崎、第5福竜丸、そして福島…。罪なき膨大な庶民が、核の犠牲となり、恐怖に泣かされてきた日本。それでもなお原発を美化し、国内外で推進しようとする動きが活発です。核兵器廃絶とともに原発0を願って、この上映を企画しました」と説明している。当日はロビーで写真展「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」も開き、写真35枚を出展。「早い目にご来場、ご覧ください」と言っている。
映画上映は、昼の部=午後2時、夜の部=午後6時からで、開場は各1時間前。入場券は前売り券(一般1000円、高校生以下800円)、当日券(一般1500円、高校生以下1000円)。
問い合わせは伊都・橋本上映実行委員会事務局・富岡嬉子さん(電話0736・33・0796、携帯096・1247・0698)。伊都教育会館(0736・32・0372)へ。
写真(上、中)は映画「渡されたバトン…さよなら原発」のポスター。写真(下)は上映されるかつらぎ総合文化会館。


更新日:2013年7月29日 月曜日 09:56

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