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「アユよ大きくな〜れ」玉川峡で子供ら放流

アユ釣りの本場、和歌山県九度山町の玉川峡(紀伊丹生川)で、4月28日、玉川漁業協同組合(山本秀次組合長)による稚アユの放流が始まり、地元の河根小・中学校の児童・生徒7人や、大阪府河内長野市から来た家族連れらが放流を体験した。
この日午前7時半ごろ、同県内水面漁協(紀の川市)から、海産アユ(体長約7センチ)約4万匹(290キロ)がトラック・水槽で到着。先ず、下市平橋付近の岩場から、河内長野市の会社員・西峰光志さん(33)と長男・義徳君(5)、二男・誠君(4)の3人が、バケツで稚アユを放つと、稚アユは元気よく泳ぎ回り、義徳君と誠君は目を輝かせる。妻・恵美さん(32)は、すかさずその姿をカメラに収める。西峰さんは「子供たちが、自然とアユの命の大切さを、心に刻んでくれたと思います」と話した。
漁協の組合員らは、稚アユで満杯にしたバケツをロープでつないで、下市平橋の上から、約10メートル下の水面まで下ろし、次々と手際よく放流した。
一方、同9時過ぎには、河根小学校2年の男児1人と、河根中学校バトミントン部の女子部員6人が、同町の川原に集合。7つのバケツを使って、稚アユを一斉に放つと、黒い魚影の群れが、清流を勢いよく、遠ざかっていった。
この日は、午後にも4万匹の稚アユが到着。組合員らが塩ノ瀬橋〜橋本市宿の同川約30か所に放流した。今年のアユ解禁は6月2日(日)で、入漁料は年券8400円、日券3150円。玉川漁協では「アユ解禁の頃には、アユは体長15センチ以上に成長しています。どうぞ解禁を楽しみに…」と言っている。
写真(上)は玉川峡で稚アユの放流を体験する西峰さんと子供たち。写真(中)は下市平橋の上からロープにつないだバケツで稚アユを玉川に放流する組合員ら。写真(下)は玉川に稚アユを放つ河根小・中学校の児童・生徒たち。


更新日:2013年4月28日 日曜日 13:34

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