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「FMはしもと」4月1日開局~生活情報など放送

コミュニティ放送局「FMはしもと」が、今春、和歌山県橋本市に誕生する。橋本市を中心に九度山町、かつらぎ町を放送エリアにし、通常時は、生活情報や行政からのお知らせなど地元に密着した情報を提供し、災害や緊急時にはリアルタイムな情報を発信することになる。
放送周波数は、81.6メガヘルツで、カーラジオや家庭用ラジオで簡単に聴くことが出来る。
当局の本拠地(スタジオ)は橋本市東家にあり、4月1日の放送開始に向け、日に日に準備に熱が入っている。それは、放送時間を24時間とし、全て自社制作番組を流したいという思いからで、スタッフ5人を軸にサポーター8人、番組パーソナリティ55名と地元高校の放送部員40人の総勢100名を超える人たちが、それぞれの持ち場で力を発揮している。
番組パーソナリティには、若い頃アナウンサーに憧れた65歳の男性から、将来マスコミ関係で働きたいと夢みる若者、声優志望の中学生、本業を持ちながらパーソナリティに挑戦する者など、多種多様だ。放送予定の番組は、朝夕の通勤時間帯には、交通情報やお天気情報などを盛り込んだ情報ワイド番組、一年以上前から、スタッフとサポーターが検討を重ねた、地元ならではの番組が週40本近く用意されている。
コミュニティ放送局とは、平成4年1月に制度化され、送信出力は最大20ワット以下の小規模なFM放送局である。送信エリアが小さく限定されているので、商業、行政、防災等の情報は、大規模な放送局と比べ、より地域に密着した提供が可能である。コミュニティ放送局は、地域振興と防災面の期待から、制度開始から全国で266局(2013年2月1日現在)が開局しており、今回開局する「FMはしもと」にも地元住民や行政機関から多くの期待が寄せられている。和歌山県では、FM TANABE(田辺市)に続き5局目となる。
向井景子社長は開局を目前に控え「ひとりでも多くの方に関わって頂くことで、より地域に根ざした放送局となると考えています。将来、この放送局が、地域の交流ステーションとしての役割を果たしていければと思っています。地域の交流が深まれば、まちの活性化にも繋がりますし、また、地域住人のコミュニケーションが深まることは、災害時には助け合いという形になって、災害に強いまちにもなるのではないでしょか。その手助けが出来るように、全力を尽くしたいと思います」と力強く語った。
開局前日の3月31日には、橋本市民会館で午後3時30分から、記念式典、午後4時30分からは、ウィンズさん、TONPEIさん出演による記念ライブが予定されている。入場には整理券が必要で、橋本市民会館とFMはしもと(0736-39-0816)で配布されている。
写真(上)は総務省近畿総合通信局で予備免許通知書を手にする向井社長(右)と庄路専務(左)。写真(中)はスタジオで本番さながらに練習する軒さん(右)と西山さん(左)。写真(下)は開局プレイベントのポスター
(写真・記事=山田和則記者=ボランティア)


更新日:2013年3月12日 火曜日 19:10

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