ピアノ、歌、トーンチャイム～尾上さんら心癒す

和歌山県橋本市出身のソプラノ歌手・尾上利香さんの２０１３新春コンサート「夢へのあこがれ」が、１月２０日、郷土の紀見北地区公民館で開かれ、訪れた聴衆約１００人が、美しい歌声とトーンチャイムの音色を楽しんだ。
この日、尾上さんは、同公民館ホールの窓のカーテンを開放してもらい、会場は冬の日差しでいっぱい。
プログラムは第１部で「美しい星」、第２部で「早春賦」、第３部では「春風ポルカ」など計１２曲。尾上さんは、同郷のピアニスト・松本なつさんのピアノ伴奏、自らのトーンチャイム演奏で、高らかに歌い上げ、松本さんも心を込めて「舟歌」を独奏した。
また、客席からは、大人や子ども計７人に登場してもらい、それぞれに低音から高音までのトーンチャイムを持たせて、尾上さんの指導・指揮で「キラ星」など３曲を演奏。トーンチャイムからは、清らかな音色が響き、あたりは身も心も癒される空気でいっぱい。
途中、尾上さんは「私が初めて音楽を知ったのは」と、一呼吸置いてから、「それは、お母さんのお腹（なか）です」と明るく笑ったり、「高野山でトーンチャイムを練習していますと、小鳥たちが集まってくるのですよ」と、トーンチャイムの楽器の良さを褒めたり。聴衆は「今年もいい１年になりそうです」と大喜びだった。
同公民館の遠藤均館長は「この地方には素晴らしい芸術家が大勢おられます。これからも、郷土の文化・芸術の向上を目指して、公民館活動を充実させたいと思います」と話していた。
尾上さんは日本演奏連盟、日本音楽療法学会会員、フリューゲルムジカ音楽研究所主宰、和歌山県新人演奏会選考委員。
松本さんは大阪芸術大学芸術学部演奏学科ピアノコース卒業。小堀ピアノ教室やハイジ音楽教室の講師。
写真（上）はトーンチャイムを演奏しながら歌う尾上さん＝左＝と松本さん。写真（中）は尾上さんの指揮でトーンチャイム演奏を体験する聴衆たち。写真（下）は松本さんのピアノ伴奏＝左＝で歌う尾上さん。

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