ニュース & 話題

演劇「役行者」を猛練習…18日、高齢者ら初公演

日本の〝音風景100選〟として知られる「杉尾の巨石」(和歌山県橋本市杉尾)を題材にしたロマンあふれる演劇「役行者(えんのぎょうじゃ)」が、同市古佐田老人クラブ連合会(池永恵司会長)の会員たちにより、11月18日(日)、同市高野口町の橋本市産業文化会館(アザレアホール)で初めて公演される。
この巨石は、杉尾の明王寺から635段の階段を登った山上にあり、昔、一言主命(ひとことぬしのみこと)が、葛城山から金峯山に架橋しようと集めたものという伝説がある。巨石の穴に耳を当てると、紀ノ川の水音が聴こえるといわれ、日本の音風景100選に選ばれている。
今回、高齢者らが演じる「役行者」は、橋本市ボランティア協議会会長でボランティア「ハロー」を主宰する山本みやさんが、その伝説をもとに「なぜ巨石が山上にあるの」「巨石からなぜ不思議な音がするの」という疑問符をモチーフに脚本を制作。演出を担当している。
古佐田連合会長の池永さんが役行者、会員の上田成子さんが村の娘・お杉、山本孝子さんが一言の宮(神様)に扮するなど、70~90歳の会員計10人が出演。高野口産業文化会館で開かれる「すこやか交流会」(橋本市老人クラブ連合会主催、橋本市社会福祉協議会共催)で公演する。
古佐田区民会館で行われた最後の練習では、山本みやさんがプロをしのぐような見事な演出ぶりを発揮。ほら貝や脚絆(きゃはん)などの手作り衣装に身を包んだ役行者や、赤い着物を着たお杉、虹色の衣をまとった一言の宮、紺の仕事着姿の村人などがそれぞれ必死で芝居練習に打ち込んでいた。
この演劇「役行者」は、今回の「すこやか交流会」だけでなく、12月16日、市役所近くの「橋本市健康福祉センター竣工式」でも公演する予定で、池永会長は「ふるさとの心温まる伝説を精一杯演じたい」と張り切っている。
「すこやか交流会」は午前11時半に開場。正午~午後5時まで20団体が詩吟や踊り、民謡、大正琴などを披露する。
それぞれの演目、演題、出演者は次の通り。▽唄と踊りと三味線「くせくせ音頭」(橋本市老人クラブ連合会女性部)▽詩吟「故郷と旅愁」(楽しい詩吟の会)▽踊り「紅の舟歌」(蛭子福寿会踊り愛好家)▽大正琴「なみだ恋」「丘を越えて」(コスモス大正琴サークル)▽健康体操「365歩のマーチ」「河内男節」(三石台新和会元気ラリー体操教室)▽三味線「三橋美智也メドレー」(幸佳会)▽演劇「役行者」(古佐田老人クラブ連合会)▽民謡合唱「シャンソン馬道中唄」「西条酒造り唄」「東京音頭」(市民いきいき学園民謡クラブ)▽歌謡曲「青い山脈」(生春クラブ合唱チーム)▽コーラス「東京キッド」「恋の季節」「花は咲く」(コーラス「赤とんぼ」)▽踊り「獅子と踊ろうお祭りマンボ」(御幸辻幸寿会)▽民謡合唱「日高川甚句」「みかん取り唄」「ドンパン節」(朝秋会民謡)▽歌体操「川の流れのように」(小原田リズム体操)▽踊り「風に立つ」(高野口さくら会)▽大正琴「北海の満月」「達者でナ」(大正琴さくら)▽ダンス「コーヒー・ルンバでディスコ」(幸伸さくら会)▽リズム体操「あいうえお体操」「瀬戸の花嫁」(社協講座リズム体操クラブ)▽コーラス「おおブレネリ」「南の島のハメハメハ大王」(シャローム)▽詩吟「橋本名所めぐり」(すみだ詩吟会)▽唄と踊りと三味線「くせくせ音頭(習慣習慣音頭)」(橋本市老人クラブ連合会女性部)。
写真(上、中、下)は演劇「役行者」の最後の練習に打ち込む出演者たち(古佐田区民会館で)。


更新日:2012年11月14日 水曜日 14:26

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事