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圧巻〝紀北文人展〟80作ずらり…戦後65回目

紀北地方の文人墨客の作品を集めた「紀北文人展」が1月20日(金)、和歌山県橋本市東家1の6の27の橋本市教育文化会館4階で始まった。個性豊かな書、日本画、陶芸、木版画、能面、篆刻、石刻、紅型(びんがた)、生け花など計約40人の約80点が展示され、橋本・伊都地方の芸術文化の素晴らしさが溢れている。主催する紀北文人会会長の坂部蒼石さんは「気軽にご覧ください」と多くの来場を期待している。22日(日)まで。入場無料。
紀北文人会は書家の西林凡石さんら3人が、戦後の混乱期に「日本文化を大切に」と考え、1948年6月に発足。市内の応其寺で開催したところ、大勢の市民が殺到し、大反響を呼んだ。これが力となり、後に市内の後藤ビル2、3階の画廊、さらに同教育文化会館に会場を移して開催。今回で65回目になる。
この日、会場に飾られた後藤光石さんの能面は、超人的な能力を持った老人面「鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)」と、感情を沈潜させた端正で気品ある女面「増女(ぞうおんな)」が圧巻。坂部蒼石さんの書は「山光澄我心(山光我が心を澄ます)」と書けば、坂中典子さんは「断」と書き「自然災害と人災を断つように智恵をしぼりたい」と添え書きした。
また、日本版画院院友の巽好彦さんの木版画「のれん」は、JR南海橋本駅前のすし屋、居酒屋のたたずまいを活写、酔客ならずとも魅了される雰囲気。堀内あきさんの紅型は、「鶴」と「竜」を鮮やかに染め抜いている。
紀北文人会の創始者・西林さんの二女にあたる後藤加寿恵さんは、訪れる鑑賞客を案内しながら、「当会に加盟している41人の作家は、皆さん実力者、または将来性のある方々ばかりだと思います。このように大勢の人々に親しまれている展覧会ですので、一層、盛り上げていきたいと思います」と話していた。
以下は出品作家の皆さん。▽書=牧野伸治、前田菖苑、水口裕輔、山口酔岳、五百旗頭暁華、河盛茂、川嵜青甫、北村天生、木村尚貞、後藤慧玉、斉藤蘭香、坂中典子、坂部蒼石、静一華、芝彰男、杉本紀芳、角岡竹石、角野明石、諏訪原素外、堂本雅人、中畑素堂、中村友岐子、防野宗和▽画=松下京子、南口みどり、木村幹次郎、是吉澄子、曽和千粧、高橋佳子、土井淳子、丹生邦仲▽能面=後藤光石▽篆刻=北川秀臣▽木版画=巽好彦▽紅型=堀内あき▽陶芸=北川秀臣、前田菖苑、川嵜青圃▽巻子本=丹生邦仲▽石刻=防野宗和▽華道=鈴木智恵甫、原田千恵甫、青木章甫。
時間は午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)。なお、「それぞれの世界展」も同会館4階で同時開催されている。
写真(上)は手前の女面と向こうの老人面。写真(中)は力強い書作品。写真(中)は机上作品と会場風景。

更新日:2012年1月21日 土曜日 00:06

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