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絵画「それぞれの世界」展~12人個性くっきり

和歌山県橋本市妻の洋画家の面矢元子さんとその弟子たち計12人の作品を集めた「それぞれの世界 アトリエM,Art展」が、1月20日(金)、同市東家1の6の27の橋本市教育文化会館4階で始まった。22日(日)まで。入場無料。
出展者は、橋本市文化協会長も務める面矢さんと、面矢さんのアトリエで絵画を学んでいる石井利江さん、桝井啓子さん、中村昭さん、斉藤和夫さん、中屋佳子さん、徳山伴子さん、大矢美穂さん、中西恵子さん、中西美佐子さん、土屋依音さん、マリコール・岡田さんで、それぞれ1~5点を出展している。
最高齢の石井さん(88)の作品は「うらら」(油彩)で、三つのたんぽぽを描き、うち二つは黄色の花を咲かせているが、一つは白く、ほわたのように空に溶け込んでいく。桝井さんは「カエルの合奏」(油彩)で、カエルが指揮棒をふったり、三味線を弾いたり、太鼓を叩いたり。鳥獣戯画を連想させる愉快さ。
中村さんは「白馬岳」(油彩)で、力強く山並が迫り、襞々(ひだひだ)に雪を残し、足元の花に風が吹いている。斉藤さんは「壷」を鉛筆でデッサン。釉薬(ゆうやく)の垂れ具合や、壷の耳の確かさなどから存在感が伝わる。
中屋さんは「門前」(水彩)で、これは高野山別格本山・女人高野「慈尊院」(九度山町)の境内から描写、門前の広がる柿の木や民家、紀ノ川北方の山影が見える。徳山さんは「犬と私」(油彩)で、愛犬を抱く私、力ない後姿の私、愛犬の愛くるしい深眼差しを、半具象で仕上げている。
大矢さん「乾物」(水彩)で、皿にもりつけたアジの干物を描き、焼けば、いかにも美味しく、香ばしい匂いが立ち込めそう。中西恵子さんは「花の調べ」(水彩)と題し、ユリ、山茶花、胡蝶蘭を淡いタッチで描き、声楽家の作品らしく、はるか彼方から美しい魂のひびきが聴こえる。
中西美佐子さんの「黒いダリア」(水彩)は、細密画ながらも、絵具を分厚くのせた、個性的な作品。一番年下で中学2年の土屋さんは「デッサンⅠ~Ⅲ」を出品。鉛筆でゴーヤとハサミ、辞書と瓶などを軽妙自在に描写。余白部分にも個性が表出している。
マリコールは「漁港」と題したフレスコ画。大阪府泉佐野市の漁港を描いたもので、海と倉庫を写生しながらも、実際には見えない水底の魚群や、顔のように見える太陽などを加えて、不思議な世界を感じさせる。
面矢さんは「バレリーナ」(油彩)で、コスチューム姿のバレリーナが、椅子に腰をおろして休息、全身の力を抜いている。あたりの色合いから、ぴーんと張り詰めた幕間の空気が伝わってくる。
それぞれの世界展は、1999年からだいたい毎年開催し、今回で12回目になる。面矢さんは、今回の展覧会について、「まだまだ初心者も多いのですが、今は各自、思い思いのままに、描くようにしています。それだけに、皆さんの個性がありありと出ていて、素晴らしいと思います」と講評した。時間は午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)。同展代表・面矢さん(電話&ファックス0736・32・1881)。
なお、紀北文人展も同会館4階で同時開催されている。
写真はいずれも「それぞれの世界」展の会場風景。

更新日:2012年1月20日 金曜日 21:41

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