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やはり偉大!岡潔博士~映像・講演で物語る

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上映された岡潔博士の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」
    上映された岡潔博士の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」
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上映された岡潔博士の「NHK映像ファイル あの人に会いたい」
    岡潔博士について講演する松澤教授
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岡潔博士の本を求める参加者ら(左側)
    岡潔博士の本を求める参加者ら(左側)

和歌山県橋本市の名誉市民で、文化勲章受賞者の数学者・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)の「名誉市民50周年記念講演会・NHK番組上映会」が12月11日、故郷の同市教育文化会館2階大ホールで開かれた。
橋本市岡潔数学WAVE、橋本市教委、同市が主催し、NHK和歌山放送局が共催。会場には、世界的・数学者というだけでなく、日本人の情緒を大切にした哲学者として尊崇する市民ら約300人と、地元の中学、高校生ら約70人が参加した。
岡博士は大阪生まれで、幼少期に祖父の郷里・紀見村(現橋本市)に移住。京都帝国大学で学び、「多変数函数論」などを発表。世界中の数学者が挑んでも、1問解くのに100年かかると言われた3大難問を1人で解いた天才。1960年に文化勲章を受章、翌61年に橋本市名誉市民となった。
この日は第1部で「NHK映像ファイル あの人に会いたい〝岡潔〟」(約10分余=2009年3月14日放送)を上映。在りし日の岡博士は、「人の中心は情緒である」と述べて、それを「春の野にいろいろな草花があるようなもの」と説明。西洋では人間同士が対立的であるが、日本人は人や自然と共に喜ぶということを強調した。「今の人は内を観るということができない。日本人の心を思い出してほしい」と話している。また「数学を自分の中にとり入れ、心の中で数学をみると、数学が形をなしてくる」とも語っている。
第2部では、岡博士が教鞭をとっていた奈良女子大学の理学部数学科学科長・松澤淳一教授が、「岡潔博士の数学について」と題して記念講演。「先ず、マイナスや、ゼロが理解できますか?」から始まり、「地上の小さな人間が、大きな地球を丸いと、どうして推論できるのでしょう?」まで、面白く分かりやすく解説した。例えば「それが球形であれ、ドーナツ型であれ、全体が不明であっても、その部分的なものをつなぎ合わせれば、全体がわかる…。それが、岡博士の考えた世界の難問の一つ〝層の理論〟です」と話した。
これまで〝座標〟の考え方を発見したデカルトや、〝万有引力〟を発見したニュートンなど、歴史上の数学・哲学者の名をあげたうえで、岡博士の〝層の理論〟は、その理論を使った日本の数学者が、〝数学のノーベル賞〟ともいわれる「フィールズ賞」を受賞している。「それほど岡博士の功績は素晴らしい」と讃え、「今後、長い年月を経ながら、その真価が広く知られることでしょう」と語った。
最後の質問の時間では、元橋本市職員が「昔、岡先生は晴天なのに長靴をはいているので、市役所玄関で、なぜですかと尋ねたら、〝廊下で靴音がしないから〟と答えられた。ちょうど職員採用の日で、岡先生は〝私なら面接だけで相手がわかる〟と言われたのですが、どうしてでしょうか」と質問。松澤教授は「洞察力がきわめて高かったのではないでしょうか」と答えた。
会場入り口には、岡博士著の「日本民族の危機 葦牙(あしかび)よ萌えあがれ!」(日進報道)(定価1600円+税)や、「人間の建設」(新潮文庫)(362円+税)、伝記絵本「岡潔博士ってだあーれ?」(絵・文=数学WAVE理事で童話作家・佐藤律子さん)(1200円+税)などが並べられ、多くの市民が買い求めていた。


更新日:2011年12月11日 日曜日 22:47

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