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鹿がなき山鳩が飛び立つ~上西さん玉川峡・散策文

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玉川峡周辺の山々を歩く上西さん
    玉川峡周辺の山々を歩く上西さん
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玉川峡周辺の山々を歩く上西さん
    玉川峡の〝豆街道〟を歩く上西さん
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アユ、アマゴ釣りの本場〝玉川峡〟
    アユ、アマゴ釣りの本場〝玉川峡〟

和歌山県橋本市の〝玉川峡〟で生まれ育った玉川漁業協同組合・組合長の上西進さん(73)が、このほど、玉川峡周辺の山々を歩いた、〝散策文〟をまとめ、本紙に〝山の報告〟をしてくれた。すでに、上西さんが書いた〝山の原図〟を基に、同市商工観光課が〝ハイキング観光マップ〟を制作しており、上西さんは「観光マップを参考に、山歩きを楽しんでください」と呼びかけている。
上西さんの〝散策文〟のあらましを紹介すると、文は「午前5時ごろ妹夫婦とともに〝やどり温泉いやしの湯〟を出発、松山に登る」と書き出し、次に「この時間、電池の明かりで、鹿(しか)が、甲高い声で、しきりになく」と続く。下界ではとても体験できない、山中での〝禽獣の声〟の世界だ。
「標高500メートルまで30分で登る。そこから大隈平をなだらかな横道に入る」と続け、坂道を登る激しい息遣いや、平坦部でのほっとした息遣いが聴こえてくる。山の雰囲気については、「午前6時ごろ、大台ケ原の方から、朝日が差してくる」と、あたりのまぶしさを言い、「雑木の間に日光が差し込むと、何ともいえない、いい匂いがしてくる」と、山川草木の命の心地よさ、さらに「木の実一つが落ちると、木の枝で眠っていた山鳩が、驚いて飛び立つ」と、山中の静けさを、簡単明瞭、詩のように綴っている。
「さらに行くと、其処には水溜りがあり、少々濁っている。これは、猪(いのしし)や、鹿が体についた山ダニを洗い落とそうと、水溜りで転げまわった跡だ」と、〝山男〟にしか知り得ない、かって目撃した光景を記している。
また、「ひたすらあるくこと1時間30分。やっと松山に着く。朝食は、ローソンで買ってきた握り飯、タラコ、昆布、梅干などと、好物の缶ビール。山歩きをして、山中で食べるのは、格別うまい」。まさに幸せの絶頂…。
しかし、「この山には一本シメジ、大黒シメジ、3本シメジ、千本シメジ、いろいろあるが、最近は少なくなってきた」と嘆き、「他の茸(きのこ)類については、ツボ茸、アミ茸、ナメ茸、アワ茸、スギ茸、クリ茸、ブナ茸、黒皮茸などがある」としながらも、「今年は鹿が食べて、例年の半分もないのは、まことに残念である」と結んでいる。
上西さんは、現在、同市北宿の玉川峡で建設中の温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」(市設民営)の相談役でもあり、ここを起着点にして、玉川峡の山々を2年がかりで踏査。5つのハイキングコースを〝原図〟として表わした。
橋本市商工観光課は、この〝原図〟をもとに今夏、「高野山町石道玉川峡県立自然公園 ほたるともみじの里 やどり自然探訪」と題した、ハイキング観光マップ1万部を発行。観光客らは来春の温泉宿泊施設オープンを心待ちにしている。
上西さんは「今年は豪雨に見舞われ、玉川峡が何度も増水して、せっかく玉川に作った、落ちアユ漁の簗(やな)も流されて大変でした。しかし、ふだん自然は私たちの身も心も癒してくれますし、いろんな山の幸を恵んでくれます」と話した。観光マップなどの問い合わせは、橋本市経済部商工観光課(電話0736・33・1111代表、ファックス0736・33・1665)。


更新日:2011年11月24日 木曜日 02:45

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