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新型「サザン」颯爽と登場~9月から本線で運行
南海本線を9月1日から走る新型「サザン」(12000系)が、このほど南海高野線を走行し、鉄道ファンを対象に「試乗会(撮影会)」が行われた。南海本線用の電車が、その走行前に高野線を走るのは珍しく、大勢の鉄道ファンが試乗し、新型「サザン」をカメラで撮影した。
南海電鉄によると、新型「サザン」のデザインは、先頭車両から側面にかけて、ブルーとオレンジのラインを描いた。そのかたちや色彩は、大阪湾や和歌山へ押し寄せる人と車両の「波」、全国から大阪・ミナミへ押し寄せる人の「波」をイメージした。
車内は、座席の背もたれを倒しても、他の視線が気にならないよう工夫。天井はプラズマクライスター技術で、ウイルス作用を抑え、カビ菌などを除去。大型テーブルやコンセントも完備した。
また、ステップとホームの段差を縮小し、子どもや車イスの安全を図り、着替えや授乳などができる多目的室を設け、防犯カメラも設置した。座席指定料金は大人500円、小児250円。
試乗会(試写会)は8月3日に行われ、フォトライター・北森久雄さんが郷土・橋本で待機。三脚にカメラを固定し、新型「サザン」の颯爽と走る姿を撮影した。北森さんは半世紀以上、南海高野線の電車、その周辺の風景を撮り続けているが、「将来、南海本線を走る電車を、高野線で走る姿を撮ったのは初めて」と感激していた。
更新日:2011年8月10日 水曜日 10:18