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「浦安の舞」静々奉納、丹生都比売神社・花盛祭

春らんまんの和歌山県かつらぎ町上天野、世界遺産「丹生都比売(にゅうつひめ)神社」で4月17日、恒例の「花盛祭」が開かれた。午前10時から、神官が朱塗りの本殿の扉を開け、丹生晃市宮司が、人々の幸せと、東日本大震災の被災地復興を祈る祝詞(のりと)を、うやうやしく奏上。地元の子どもたちが、雅楽に合わせ、「浦安の舞」を奉納した。参列した高野山真言宗総本山・金剛峯寺の松長有慶座主・管長や、政財界人ら約100人が、厳かに繰り広げられる神事に見入っていた。午後1時からは、鎌倉時代から続いている「渡御(とぎょ)の儀」があり、神玉を持った古装束姿の行列が、鏡池に架かる太鼓橋をゆっくりと渡り、観光客らが真剣な表情でカメラを向けていた。
これまでは、雅楽も和太鼓も舞も、参拝者に向かって披露されたが、今回はそれを控え、すべて心を神殿に向けて演じられた。また、神社には義援金箱を設置し、協力金は東日本大震災での被災者に送る一方、神社本庁(東京)を通じて、被害を受けた神社へ届けることにしている。


更新日:2011年4月17日 日曜日 21:45

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